ソノモノは、小鹿田焼(おんたやき)の器を暮らしに提案します。
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小鹿田(おんた)焼は地元では皿山と呼ばれています。正式な住所は大分県日田市源栄町(もとえまち)皿山。小鹿田の文字はそこにはありません。
福岡県との県境に位置しており、兄弟窯といわれる小石原焼へは25キロほどの距離です。

東京から飛行機で小鹿田を訪ねるときは、大分空港ではなく、福岡空港を利用します。福岡空港からは、車で九州道を経由すると1時間30分ほど。日田までの高速バスを利用して、日田からローカルバスで小鹿田に向かうことも出来ます。また、博多駅から電車を乗り継いで日田駅を目指すのもなかなか趣があります。

日田は、江戸時代に北九州の交通の要所だったために天領として栄え、当時の古い町並みが残っていることから、九州の小京都とも呼ばれています。
日田市の中心地から小鹿田までは20キロほど。途中からはゆるやかな山道を上っていきます。時には鹿も現れるほどの自然の山の中。ふと視界が開けたかと思うと、皿山の集落に到着します。

そこには、小さな谷川を挟んで10軒の窯元と茶屋、民宿など全部で14軒が寄り添うように佇んでいます。そして、川辺には唐臼(からうす)が築かれています。水車と同じ原理で、水の流れを利用して陶土を砕いています。くりぬかれた原木に水がたまると片側の臼が土をたたくのですが、その時に「ぎー、ごっとん」という力強くやさしい音が山あいに響きます。この唐臼が、山から採った土を2週間かけて砕き、その砕かれた土を、今度は窯元の女性たちが水簸(すいひ)して陶土となるよう精製します。
そうして出来た土は、陶工によって練られ、蹴ろくろにのせられて、様々な形の器が成形されます。そして天日で乾燥させ、高台を削り、釉薬をかけ、模様をほどこします。

小鹿田焼のもっとも特徴的な技法として「飛びカンナ」があります。短い線がちりばめられたような模様で、力強い美しさをあらわしています。ほかに、刷毛目や指描き、くし描き、打ち掛け、流し掛け、千段巻きなど数多くの技法があります。

また、小鹿田焼の素朴な美しさはその色合いにも象徴されます。その色合いは釉薬(ゆうやく)によってもたらされます。飴釉、黒釉は酸化鉄から、緑釉は銅から、それ以外にも灰や長石など、自然の鉱物などから作られています。

そのような工程を経て、ようやく窯詰めとなります。小鹿田には、5軒が共同窯、もう5軒が個人窯による焼成を行っています。登り窯での焼成は、3割が膨れや割れなどのために製品になりません。しかし陶工たちは、それもみこしたうえで、数多くのものをたんたんと作り続けています。

小鹿田焼は、平成七年に国の重要無形文化財保持団体に指定され、江戸時代から続くその伝統的な技法は、これからも時代の流れに寄り添いつつ、10軒の窯元によって脈々と受け継がれていくこととなりました。
                     

小鹿田集落



唐臼

  
水簸(すいひ)場


共同窯(登り窯)